あなたが気づかず履いているその靴下は、「綿」です。
だって「綿」の靴下って、お安くて、どこにでも売っていて、肌触りも抜群だから、買わない理由がないじゃないですか。
でもね、ごめんなさい。
綿の靴下は、防水の登山靴との相性がめちゃ悪いんです。
いざ登山靴やハイキングシューズを買ったけど、普段の靴下で合わせてみたらまめができたり、靴の中が蒸れて不快じゃありませんでしたか?
それは、そういうことなんです…
靴下はあまり目立たないアイテムですが、素材や厚みを改善して靴とフィットさせると、気持ちいくらいに足運びが良くなって、登りだって足は軽いし、下りもつま先痛くなくなります。
様々な種類のある中で、3年程登山用品店で靴と合わせて靴下を販売してきた経験をもとにおすすめ商品をご紹介していきます。
靴下を登山用で履くべき理由
この3つのポイントで普段履いている靴下と、登山用で準備するものを別にした方がいいでしょう。
厚み
ハイキングコースや登山道などの足場のわるい道を長時間歩く際にはクッション性が重要です。
普段の靴下では厚みのかさ高が足りないため、衝撃を吸収できず疲れにつながります。
また登山靴などは普段の靴よりも固い素材でできているため、足あたりを和わらげるためにも、厚みのある靴下をはくことをおすすめします。
素材
綿(コットン)は多くの人が日常で着用している靴下の素材です。
肌触りが良く、吸湿性も高いので、汗をしっかり吸ってくれます。
しかし乾くのが非常に遅いため、発汗量の多いハイキングやスポーツをする時には、あまり向かない素材なのです。
ウールは冬場の寒い季節には肌着や、シャツ、セーターに使われており、自然な温かさがあって重宝しますよね。スキーをなさる方はウールの靴下をお持ちかもしれません。
ウールは優れた調湿性を持ち、防水素材がはられた登山靴の中でも蒸れを感じさせない優れた素材です。また天然の防臭機能が素晴らしく、2~3日履いていてもにおわないのも特徴です。
速乾性についてはコットンと比較しても優れており、日常から秋冬のハイキングや登山に向いている素材です。
しかし素材の質によってはちくちく感を感じてしまう方もいることと、素材自体の耐久性は高くないため、毛羽立ちや虫食いなどには気を付ける必要があります。
メーカーも耐久性のある素材と組み合わせて作るなどして、弱い所を補う製品づくりをしています。
長さ
筆者はくるぶし丈の靴下をよく履きますが、登山やハイキングシューズはカットが高いモデルが多いため、足首までの長さのものが必要です。
その3点の要素を踏まえたうえで、アウトドアメーカーのおすすめソックスをご紹介します。
登山向け 厚めシリーズ おすすめ靴下
【スマートウール】ハイククラシック フルクッション クルー
1994年に創業しメリノウールのスキーソックスを作った最初のアウトドアメーカー。
その後も一貫してウール素材の靴下やウエアを世に送り出し続けている、ウール商品のパイオニア的存在のスマートウール。
熟練の登山者からはウールのソックスと言えばこれと言わしめるほど、品質の良いウールで製品づくりを行っているアメリカのブランドです。
【モンベル】メリノウール トレッキング ソックス
購入はモンベル公式オンラインショップから
日本のアウトドアブランド「モンベル」も低価格で、品質のよい靴下を多数販売しています。
その中からメリノウールを使用した、快適なソックスをご紹介します。
【モンベル】 KAMICOトレッキングソックス
購入はモンベル公式オンラインショップから
モンベルからもう1足厚手の生地ですが、肌離れが良く、夏場の暑い時期におすすめの靴下をご紹介します。
清涼素材紙糸プラス®を使用し、優れた通気性とさらりとした履き心地が特長のソックスです。外側に設けたパイル面が靴のすき間に一つ一つ入り込み、独特のフィット感が得られます。
【ダーンタフ】ハイカーブーツ ミッドウエイト クッション
【ファイントラック】 メリノスピン®ソックス
優れたアンダーウエアを生み出し続けるファイントラックは、高い技術力で作った生地を靴下にも応用しています。
特徴はナイロンとウールを混紡した独自開発のメリノスピンを使用して、化学繊維の速乾、耐久性とメリノウールの優れた調湿機能や防臭性をフルに活かした靴下に仕上げています。
【アイスブレーカー】 ハイク+ ミディアム クルー
icebreakerの役割は、最新のテクニカルな繊維を開発することではありません。
icebreakerのルーツは自然の中にあり、私たちは常にインスピレーションの原点としてニュージーランドはじめ、アウトドアの環境とそこでもたらされる機能とベネフィットにこだわり続けています。
アイスブレーカー公式サイト ブランドについて
自然豊かな環境で育てられたニュージーランドのメリノ羊の毛を最大限に活かして、ウエアを作っており、環境に負荷をかけないビジネスを心がけているメーカーです。
THE NORTH FACEを扱うGOLDWINが代理店になっているアイスブレーカーから、1足ご紹介。
ハイキング向け 中間厚みのおすすめ靴下
【ファイントラック】 ラミースピン®ソックス
ファイントラックからもう一足ご紹介します。
こちらはクーリング性に優れたラミー(苧麻)と速乾性に優れたポリエステルのハイブリッドソックスです。
ラミーは、天然繊維の中でも吸湿(汗)・速乾性に優れています。汗ばんでも肌に密着せず、そのさわやかな清涼感が大きな特長です。麻と似た特徴を持ちます。
快適性はもちろん天然繊維の中でも、優れた耐久性をもちJR新幹線の中のシートカバーにも採用されるほどの信頼性もある素材です。
【C3fit】アーチサポート トレッキングソックス(ミッドウェイト)
サポートタイツで有名なC3fitはスポーツ用はもちろん、トレッキング用のソックスもサポート機能を搭載して販売しています。
疲れてくるとくるぶしのアーチが落ち込み、本来の歩行ではない疲れやすい歩き方になってしまっています。それをサポート機能を入れることで、長く正しい歩行を促してくれるソックスです。
ウールやポリエステルなど、速乾、防臭に優れた素材を使い、登山でも快適な足元環境を作ってくれます。
登山靴下に替えるだけで激変!快適靴下 おすすめまとめ
普通のソックスなんて安くて3つで¥1,000という世界しか知らなかった私は、登山を初めて靴下にもこんなに種類があって、足元環境が変わるものかと驚愕を覚えました。
特にウールはお高くて手が出しにくかったけど、帰って来た時はコットンとは段違い。
疲れはもちろんですが、臭わない!
洗濯をしてくれるパートナーのためにも、1足買ってみると反応は変わるはずです笑
小さなアイテムのため見過ごされがちですが、登山靴の購入と一緒に考慮すべき、ソックスの話をしてきました。
素材の違いだけでも、靴のフィット感の違いや、まめのできるできないなんかも大きく改善できますので、まだ揃えていないという方は是非これを機会に靴下を新調してみてはいかがでしょうか?
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