【初心者必見】徹底解説 登山装備の選び方 服装編

ハイキング

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自然を楽しむ登山やハイキングをするときに、皆さんどんな格好をしているのか気になりますよね。

自然を相手にするアウトドアでのアクティビティ中は、自分の身を守ってくれるのは自分しかいません。普段の生活とは違い、天候や状況の変化は死活問題になりかねないので注意が必要です。

登山用品店で3年程働き、多くの登山に挑戦したいお客様を接客してきた筆者が、服装を選ぶポイントとして大事な点を解説します。

楽しい思い出を作るために、しっかりと登山装備を確認して、お出かけしましょう!

🚩この記事でわかること

  • 普段の服装でアウトドアに行ってはいけない理由
  • ウエアの重ね着の基本 レイヤリングに関して
  • アウトドアでおすすめの服装例

登山で必要な装備リスト

装備理由重要度
レインウエア天候が悪くなり、雨が降って来た時に必要
シャツ(行動着)速乾性や通気性に優れる素材のものがよい
パンツ速乾、通気性に優れ、ストレッチ性も重要
アンダーウエアTシャツだけではウエアが濡れている時に寒くなりやすいのであった方がおすすめ
ソックス厚みがあり、素材も化繊やウールがおすすめ
グローブ手先の保温や保護に必要
帽子標高の高い山では下界よりも紫外線が強いため必須
サングラス目に入る紫外線も害になるため、目の保護にあるとよい
防寒着休憩中は冷えるため、コンパクトにまとまる防寒着があるとよい
着替え(予備の衣類)万が一の場合にも対応できる準備をしておこう

アウトドアで普段着がいけない理由

洋服ダンスには決まった量の服しか入らないのに、なぜわざわざ登山やハイキングに行くためにウエアを新調しなくてはならないのでしょうか?

それはウエアの素材によって、様々な特徴があるためで、登山に向いた素材があるためです。

普段皆さんが着ている衣服は綿(コットン)が主流です。
落ち着いた環境下では肌触りのよさや、耐久性、価格の安さ等を含めて人気の素材だからです。


しかし衣服を構成している素材にはさまざまな種類があり、それぞれメリット、デメリットがあります。

天然繊維

  • 綿(コットン)
  • 羊毛(ウール)
  • 羽毛(ダウン)
  • 絹(シルク)等

化学繊維

  • ナイロン
  • ポリエステル
  • アクリル
  • レーヨン
  • ポリウレタン等

そのなかで綿は優れた吸水性能がありますが、速乾性はあまり高くありません。

綿シャツやデニムは汗をかいて濡れた後、なかなか乾きません。

アウトドア環境では衣服が濡れたままだと不快なだけではなく、「汗冷え」を起こしてしまいます。

■汗冷えとは??■
汗冷えとは、身体が汗をかいた後に冷えてしまう状態を指します。通常、身体は運動や熱を発することで体温を維持しようとしますが、汗をかくことで体温調節がうまくいかず、逆に体が冷えてしまうことがあります。 汗の特性として、蒸発することで体温を下げる働きを持っているためアウトドアの環境下では、逆に体を冷やしてしまいます。

このように身体が冷えてしまうと、いかに初心者向けの標高が高くない山でも、思った以上に身体が動かなくなり、歩けなくなってしまったり、つらい思いをしてしまう可能性があるため、衣服のチョイスは重要です。

ウエアのレイヤリング

服

ウエアの構成を「アウターレイヤー」「ミドルレイヤー」「ベースレイヤー」の3層に分けて、重ね着とすることをレイヤリングといいます。

天候や運動量に応じて衣服を脱ぎ着することで、衣服内を快適に保ち、ウエアの性能を最大限に発揮させることができます。

アウターレイヤー

風、雨、雪など外界からの厳しい環境から身を守る、鎧のようなウエアです。
変わりゆく環境への対応が求められるので、防水性や防風性の高いウエアが向いています。

レインウエア防水性や防水性に優れたジャケット。ハイキングでは必ず携行したい。
ハードシェルレインウエアよりも堅牢な素材で作られることが多い。雪対策にも向いている。
ウインドブレーカー防水性はないが、防風性に優れる。柔らかくてコンパクト性に優れる。
撮影:筆者
防水性や撥水性のあるタイプ
おすすめのレインウエアについてはこちら

ミドルレイヤー

保温性に優れ、身体から出る熱を効率的に蓄えておく層です。毛足の長いフリースウエアやシャツ等季節や気候に合わせて選びます。

フリース様々な厚みが販売されており、保温性に優れる。機能も多種多様で選ぶ楽しみがある。
シャツ素材によって、保温性が異なる。ボタンで簡単に開襟できるので体温調整しやすい。
ソフトシェル防風素材とフリース素材がくっついたハイブリットウエア。状況によってアウターにもなる。
インシュレーションダウンや化繊綿等種類や厚みも様々。脱いだ後コンパクトにまとめられる。
撮影:筆者

ベースレイヤー

汗を素早く吸水して、乾かしていくウエアです。肌面に汗が残ることを防ぎ、汗冷えやにおいの発生を抑えてくれます。

Tシャツ柄もカラーも様々。合成繊維でできた機能的なものを選ぶのがよい。
アンダーウエア肌着。シャツの下に着る。Tシャツよりも速乾吸水性に優れ、消臭機能も高い。
撮影:筆者
おすすめの登山用速乾Tシャツについてはこちら

ハイキング・登山でおすすめの服装 

季節によって衣服の組み合わせは様々ですが、その中で一例をご紹介します。

春・秋 ハイキング・登山でおすすめの服装

1年を通して春や秋は比較的活動しやすい気温なため、最も初心者が楽しみやすい季節になります。
春は新緑が目に優しく、秋は紅葉が驚くような景観をつくってくれるので、楽しみが倍増です。

アウターレイヤーレインウエア・ウインドブレーカー
ミッドレイヤー化繊シャツ・薄手のソフトシェル・フリースジャケット
ベースレイヤーアンダーウエア薄手・化繊Tシャツ

気温が穏やかとはいえ、標高の高い山や、渓谷地帯では普段の生活している街よりも涼しく感じられることが多くなります。
そのためミッドレイヤーに防寒ができる裏地付きのシェルやフリースジャケットを準備しておくのが安心です。使うかわからないので、リュックの中でコンパクトにできるモデルがおすすめです。

夏 ハイキング・登山でおすすめの服装

夏はうだるような都会の暑さから解放されるために、爽やかな高原地帯や避暑地の高山に出かけたくなる季節です。

アウターレイヤーレインウエア・ウインドブレーカー
ミッドレイヤー化繊シャツ・薄手のソフトシェル
ベースレイヤーメッシュタイプのアンダーウエア・化繊Tシャツ

真夏は体温上昇に伴う汗との戦いです。かいてしまった汗をいかに素早く乾かして肌面をフレッシュにするかが大きな課題となります。

ベースレイヤーは保温性よりも、薄手で通気性に優れる素材を着ることが大事です。
ただし、休憩中等は身体が冷えやすいため、防寒着を持っていくことをおすすめします。

冬 ハイキング・登山でおすすめの服装

冬は初心者の方からは、雪が不安で敬遠されがちな季節ですが、冬にしか見られない絶景が多いので寒いからと言ってお宅に引きこもってしまうのももったいないですよ。

また他の季節よりも帽子や手袋等、小物も忘れられない季節なため準備は十分にしてから出かけましょう。

アウターレイヤーレインウエア・ハードシェル(綿入り)
ミッドレイヤー厚手のフリース・ダウンウエア
ベースレイヤーウール等保温性の高いアンダーウエア・化繊Tシャツ

歩いている間は身体が温まりやすいので、上記のウエアを脱いだり着たりしながら体温調整することが非常に重要です。最初に寒いからといって、ずっと厚手の衣服を着ていると、余計な汗をかいてしまい、いくら速乾性のある衣服を着ていても、汗冷えを起こしてしまう可能性があります。

まとめ

ハイキングや登山を行う上で、着ていく衣服は楽しい思い出作りをする上で非常に大事な要素となります。

おしゃれであることは大事ですが、それ以上に素材や機能に問題がないか今回の記事で確認できたと思います。

昨今のアウトドアブームで各メーカー機能的でファッション性に優れる衣服を販売していますので、ぜひ揃えてみてください。

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