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レインウエア買ったあと洗ったことありますか?
最近レインウエア着たのに雨でなかのウエアが濡れてて、ほんとにレインウエア必要だったのかなぁ?なんて思ってるあなた。
それ単純にメンテナンス不足が原因です。
アウトドア用品は耐久性が高く愛着を持って長い間使えるので、「1枚の相棒」としてしっかりメンテナンスしてあげましょう。
この記事では元登山用品店で働き、用品のメンテナンスの案内をし、修理が必要になり持ってこられたウエアなどを数多く見てきた経験をもとに、メンテナンスの重要性を語ります。
🚩この記事でわかること
レインウエアのメンテナンス
特に昔から山を登ってきた愛好家の方からは「GORE-TEXは洗わない」という意見をよく耳にしました。
平成から登山を始めた身としては、昔の製品は無知でそうだったんだと理解する部分はあれど、今はもう令和。
繊維や洗剤の技術は発達し、ご自宅でも洗うことができるウエアなのです。
レインウエアのメンテナンス工程は以下の通り。
- 洗い(手洗いの方がウエアを痛めにくい。薄手のシリーズ程手洗い推奨)
- すすぎ(時間をしっかりかけて、洗剤が残らないようにすすぐ)
※脱水はしない。元々水を含まない素材なので、かける必要がないため - 乾燥(乾燥機等熱をかけること推奨。撥水機能の回復を助ける)
- 撥水処理(必要に応じて)
洗い
レインウェアの汚れは内側は汗や皮脂、外側は雨や泥などが見えない形でも付着しています。
まずはそれを洗い流す。
汚れのひどくない時は水洗いのみでもOK。
雨に降られた時や汗をかいたときは、汚れをうかせて洗うことができる洗剤を使用しましょう。
洗濯機で洗うときは、すべてのジッパーを閉じてドローコードなどの絞りはすべて緩めましょう。
1枚1枚ネットに入れて「弱流コース」選択をして洗いにかけます。
洗剤の注意点
普段ご家庭で使用している一般衣類洗剤は使うのを避けましょう。
なぜならばアルカリ性の衣類洗剤は洗浄力が高い反面、生地の風合いや色味などに変化を与えてしまう可能性があり、レインウエアもその恐れがあります。
専用の洗剤は「中性」であり、汚れを浮かして落としやすくする「界面活性剤」というものが入っているのです。
これによってウエアにダメージを残さず、汚れをしっかり落とすことができるんですね。
すすぎ
手洗いの場合は最低2回は水を替えてすすぐことをおすすめします。
水の色がクリアになったらOKです。
洗濯機で洗う場合も、最低2回はすすぎをするようにしましょう。
乾燥
乾燥機などで熱処理をすることが重要です。
陰干しでも問題はありませんが、撥水機能を回復させるには熱処理した方が効果が期待できます。
もともと付着している撥水基というものが、圧力や摩擦で倒れているものを熱処理をすることで再度立たせて、復活させることが狙いです。
ご家庭に乾燥機が無い場合はコインランドリーに持っていく、もしくはあて布をかませてアイロンをあてることでも同じ効果がでます。
撥水処理
乾燥させても水はじきが復活できなくなった場合、新たに撥水剤をかける必要があります。
エアゾールスプレータイプを代表される手軽にスプレーできるタイプと、漬け込んだりして溶液を表面につけた後、熱処理を行って撥水を定着させるモデルなどがあります。
注意点はレインウエアに使う場合、「布に使えるか」のチェックを忘れずにしましょう。
市販の防水スプレーなどは手軽に手に入りますが、裏面の使用できる素材のチェックを忘れずに行いましょう。
アウトドアウエアをメンテナンスするなら、アウトドアメーカーのメンテナンス製品がおすすめ。
■漬け込みタイプ
むらなく全体にできるのでミスがない。中綿入りのスキーウエア等には向かない。
■吹きかけるタイプ
表面の好きな位置にかけることができるので、ザックでこすれた肩だけ処理するなどのことも可能。
定期的なメンテナンス
レインウェアのメンテナンスは定期的に行うことが大切です。
特にシーズンの初めや終わりには撥水性の確認や汚れのチェックを行い、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。
これによりレインウェアの寿命を延ばし、快適な使用感を保つことができます。
メンテナンスを怠ると…
撥水機能の低下による、漏水感がでる
撥水性が低下すると、いままでもっていたレインウエアの透湿性を著しく邪魔してきます。
表面で弾いていた水が、水の壁となりウエア内部の汗が出ていくのを阻害し、またウエア内部に水蒸気がたまって濡れている感覚になっているのです。
特に1カ所だけ濡れているのではなく全体的になんか濡れてるなあという場合は、撥水性の低下が問題な場合が多いです。
メンテンナンスをして撥水機能を回復させましょう。
参照記事:コロンビア公式サイト 防水透湿ジャケット・レインウェアが水漏れした
シームテープの剥がれが早くなる
レインウエアなどの防水ウエアは生地の切り返し部分を縫製で縫い合わせているため、ミシン目があります。
ミシン目は穴が開いているので「シームテープ」という防水のテープでふさぐ処理がされています。
そのテープは溶着によって張り付けられているのですが、時間とともに剥がれてくることがあります。
特に首元付近の直接肌が触れるような部分は、皮脂が付着しやすくその脂はテープの溶着をはがしてしまう原因になりやすいです。
そのため定期的なメンテナンスはウエアの寿命を長くさせるためにも、ぜひやっておきたいですね。
皮脂が付着して取れなくなり、防水性が失われる
レインウエアを長く着ていると内側が、黄色く変色してくることがあります。
特に首回りは皮脂が付着しやすいので、そこに脂が付いた状態でとれなくなってしまうのです。
防水のフィルムにまでそれが到達してしまうと、防水性が落ちてしまう可能性が出てきます。
そうならないようにメンテナンスをまめに行うこと、大事です。
まとめとつぶやき
洗い方の順番はこちら
- 洗い(手洗いの方がウエアを痛めにくい。薄手のシリーズ程手洗い推奨)
- すすぎ(時間をしっかりかけて、洗剤が残らないようにすすぐ)
※脱水はしない。元々水を含まない素材なので、かける必要がないため - 乾燥(乾燥機等熱をかけること推奨。撥水機能の回復を助ける)
- 撥水処理(必要に応じて)
まずは汚れを落としましょう。防水ウエアも洗える時代です。
メンテナンス不足からくるウエアの寿命が短くなることや、着用時の不満感はみなさんもっていることでしょう。
でもそれって正しいメンテナンスを知らなかっただけです。
長い付き合いにするために、メンテナンスしましょ。
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