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ハイキングや登山を始めたいけれど、靴だけはハイキング用か登山用かを買っておいた方がいいよと友人に勧められているあなたへ。
正解!!何よりまずは靴を揃えましょう。
おしゃれな洋服や日焼けも気になるから、日焼け止めも大事ですが…
普段の靴で足元がおろそかでは楽しいハイキングが、ケガやつらい痛みで台無しになってしまうかも…
しかし靴といってもどのメーカーの何を見たらいいのかわからない…
そんなあなたに元3年程登山用品店で靴の販売をしていた経験をもとに、最近のハイキングや登山靴のおすすめメーカーをピックアップしていきます。
靴を売りすぎて自分の靴ひもを結ぶよりも他人の靴ひもを結ぶ方が得意なくらいです。
🚩この記事でわかること
先におすすめシューズリストから見たい!という方は→こちら
登山靴とスニーカーの違い
そもそもなぜ普段履いている靴でハイキングに行ってはいけないのでしょうか?
その答えは以下の4点です
●足首の保護の問題
アウトドアでは一般的な舗装路とは異なり、自然のままの道を歩くことになります。
ハイキングコースとして整備されているところも多いですが、それでもアスファルトで固められているわけではないため、段差や坂道に対応する力が求められます。
そのため各メーカー「ミドルカット」という少し足首回りの高い靴を発売していますので、最初の1足にはそういったモデルがおすすめです。
●アウトソールのグリップ力
ハイキング中は濡れた土の道や、木の根等滑りやすい場所に足をおく必要があります。
何気ない階段も丸太でできていたりするので、思った以上に滑る箇所はたくさんあります。
それに対して、普段履いているスニーカー等はソールのグリップが乏しく、滑って転倒してしまう恐れがあります。
理由はゴム質の柔らかさや溝の深さが足りないから。
登りはまだよいのですが、下り坂になると滑りそうになる砂の道で悪戦苦闘し、余計な筋力を使ってしまい疲労によって下山できないケースも発生しています。
体験談 メモ🖋
かくゆう私も登山2回目だというのに、百名山の甲斐駒ヶ岳に挑戦し、下山時に膝を痛めてしまいました。最終的にあと1時間くらいで下山できるところまで来たのに、膝がガクガク震えて自分ではどうすることもできない状態に陥ったこともあります。
その時は、一緒に行った仲間がポールを貸してくれて、大事には至らなったのですが、そのときはじめて靴とポールは大事だなと実感しました。
そうならないためにメーカーによって工夫は様々ですが、グリップ性能に優れていることはハイキングシューズで共通しています。
Vibram®のソールは登山靴では定番で、多くのシリーズで搭載されています。
登山靴に限らず、革靴など広く普及されている老舗のソール屋さんです。
●天候に対応する防水性
ハイキングは自然を相手にするため、いつ何時天候が変わってしまうかわからないものです。
出発時点では晴れていても、それが帰る時まで続いている保証はありません。なので悪天候でも足元が濡れない防水性や、道が水たまりで歩きにくい箇所にも対応できるように、防水性のある靴が必要なのです。
また防水性だけではなく、足から出た汗を外に逃がしてあげることができる透湿性のあるモデルということも重要なポイントです。
靴の中が蒸れた環境だと、足が蒸れ皮膚が柔らかくなってしまい、マメができやすくなってしまいます。
そのため「防水透湿性」のあるGORE-TEXを使用したモデルがおすすめです。
●アウトドアに対応する堅牢性
山の中の道というのは、舗装路と違って危険がいっぱいです。
木の根や、岩場、はしご等も上り下りしなくてはならない場合があります。
そんな時には靴の硬さや素材の強度も大事になります。
普段の靴はつま先を床につけてかかと側を押すと簡単に折れ曲がりますが、一部のハイキングシューズは、そう簡単に曲がらないようになっているシリーズもあります。
靴が固いと道がぼこぼこしていて不安定なシーンでも、靴が抑えてくれるのでケガの防止になります。
またつま先周りがトゥラバーというゴム素材で覆われているモデルがおすすめです。
つま先側が固いと、万が一岩に足をぶつけても、守ってくれますので、足を痛める心配が減ります。
固さのある登山靴は内側に履く、ソックスも登山用で準備するのがベストです。
【普段の靴下じゃダメ!】登山用に替えるだけで激変!快適ソックス 厳選おすすめ8選
以上の4点からハイキングではハイキングシューズや、登山靴を履くことが大事だということがわかりますね。
ここまでご理解いただいたうえで、おすすめ登山靴メーカーを7つ選んでみました。
どれも登山のことを知り尽くしたメーカーなので、とても信頼のおける靴ですよ。
▼ローカットのハイキングシューズについて、参考記事はこちら
【防水も最強】登山でおすすめスニーカー7選 アウトドアメーカーだから滑らない
ハイキングで使える登山靴 おすすめシューズ
La Sportiva(ラスポルティバ)
登山靴の本場である北イタリア・ドロミテ山麓で創業したのがラスポルティバです。
ラスポルティバは登山、クライミン、トレイルランニング等のアウトドア全般多岐に渡る専門の靴を手掛けています。
またラスポルティバでは環境負荷をかけないように、廃棄物のリサイクル・ソーラー発電・CO2の廃棄濾過・100%再生可能エネルギーの使用等、様々な対策に取り組みつつ自社工場を稼働させています。
ただ製品を作り提供するだけではなく、何より自然を愛し、守っていくブランドでありたいと願い「for your mountain」のポリシーを掲げているブランドです。
その中で2024年の新作である下の商品をおすすめします。
AEQUILIBRIUM HIKE GTX®エクイリビウム ハイク GTX (W’Sモデルあり)
個人的注目ポイント
特徴的なのは溝の深いアウトソール。形もこだわって作っており、ぬかるみなどの滑りやすい所でも安心。登山靴ながら足入れ感は嫌な硬さがなく、最新鋭のフィット感!が最高です。
アッパー | 耐摩耗・撥水ファブリックス |
防水素材 | GORE-TEX® エクステンデッド コンフォート |
ソール | Vibram® |
重さ | 480g |
価格(アマゾン) | ¥46,200~ |
SCARPA(スカルパ)
1938年にイタリア北部・アゾロ村で創業したのがスカルパです。
この地域の伝統工芸である皮革加工職人が集まってスタートした同社。スカルパとはイタリア語で「靴」を意味します。
その名の通り靴専門ブランドとして、機能とデザインをハイレベルで融合させた高品質なアイテムを生み出し続けてきました。
その中で同社で愛されるロングセラーモデルを紹介します。カジュアルなデザインながら、不整地でのねじれ剛性等も高く、ハイキングからデイリーユースにも対応します。
モヒートハイクGTX
10年ぶりに登山靴を新調。
— 佐藤篤|Atsushi Sato @ヴァンヴィ (@atsusato07) June 22, 2023
ショックを受けるほど、進化がすごい。
SCARPA モヒートハイクGTX pic.twitter.com/C34rS1cOF2
スカルパのモヒートハイクGTXを購入。
— bluenote774 (@bluenote774) December 10, 2022
ZGトレックGTXと迷ったけど、デザインと軽さでこちらに。低山メインの自分には良い選択だと思う。明日早速試してみよう。楽しみだ。
個人的注目ポイント
ハイキングシューズらしくアッパー全体がふわっとした柔らかさなので、長時間履いていてもストレスが少ない。デイリーユースもできてしまうカジュアルさでいて、グリップ感のあるソールがハイキングを楽しませてくれるはず。
アッパー | 耐水スエード革 |
防水素材 | GORE-TEX® エクステンデッド コンフォート |
ソール | Vibram®サックス |
重さ | 525g |
価格(アマゾン) | ¥27,720~ |
ラッシュトレックGTX(W’Sモデルあり)
★2023年秋冬の新作モデル
個人的注目ポイント
上のモヒートとは打って変わってスポーティーなスタイル。肉厚なミッドソールが優れたクッション性を生み、足裏の不快なボコボコ感を軽減してくれる。足首回りはちょっと高めだが、ソフトで動きのいい素材で、自由度を損なわない軽快な靴。
アッパー | 耐水スエード革1.8mm/ファブリック |
防水素材 | GORE-TEX® エクステンデッド コンフォート |
ソール | スカルパ・プレサTRK-01 |
重さ | 555g |
価格(アマゾン) | ¥27,720~ |
SALOMON(サロモン)
サロモン(Salomon)は、フランスのアネシーで創業開始した、アウトドア用品やスポーツウェア、ウィンタースポーツ用品を製造・販売する老舗ブランド。
比較的スキー用品やトレイルランニング用のウェア・ギアを扱うブランドとしても有名ですが、トレッキングに最適なシューズも豊富にラインナップされています。
シリーズが豊富な中で、今回初心者向けのハイキングシューズとしておすすめはこちら。
X ULTRA 360 MID GORE-TEX(W’Sモデルあり)
個人的注目ポイント
アッパーはしなやかなファブリックを使用して高いフィット感を出しつつ、トゥラバーを含めシャンクがしっかりしているのか足元はしっかり固め。
幅も細すぎず、日本人にも履きやすいスタイル。
アッパー | PU 加工レザー/テキスタイル |
防水素材 | GORE-TEX® |
ソール | サロモンオリジナルラバー |
重さ | 425g |
キャラバン
1954年。 1足のトレッキングシューズからはじまった、キャラバンの歴史。
その時から現在に至るまで、私たちキャラバンには変わることのないクラフトマンシップの結晶が脈々と受け継がれている、日本発祥のブランドです。
日本発祥であることの最大のメリットは、靴の足幅が幅広で甲高なサイズ感となっていること。
我々日本人の足型は、幅が広く甲高な特徴があるため、ヨーロッパブランドのシューズだと窮屈に感じてしまう方もたくさんいらっしゃいます。
そんな日本人思いのキャラバンシューズは、登山靴でも最初の1足でおすすめ!
C1_DL MID
今回は代表的なC1_02Sの後継モデルに当たる、C1_DL MIDをおすすめします。
個人的注目ポイント
シンプルでいながらスタイリッシュな外観で、いい意味でキャラバンらしくない靴。
アウトソールの溝の浅さは、使用していく中で耐久性が気になるところではあるが、価格面で他社を圧倒するこちらが、今回一番気になるシューズ。
アッパー | ポリエステルメッシュ/TPU |
防水素材 | GORE-TEX® |
ソール | キャラバンオリジナルLITEソール |
重さ | 420g |
価格(アマゾン) | ¥14,480 |
C1_02S
不朽の名作、THE「キャラバンシューズ」と言えるこちらのモデルもご紹介。
個人的注目ポイント
C1_DL MIDとは異なり、どちらかというと登山寄りのがっしりしたシューズ。
最近の軽量登山靴の流行りの中でも、こちらは変わらず「安定」の言葉が似合う靴。
アッパー | メッシュポリエステル/合成皮革 |
防水素材 | GORE-TEX® |
ソール | キャラバンオリジナルLITEソール |
重さ | 590g |
mont-bell(モンベル)
モンベルは登山用品全般を扱っている、日本発祥のメーカーで同社の登山靴を履いているハイカーの方が年々増加しています。
全国に直営店も多く、実際に試して履いてから購入しやすくなっているのもいいところです。
特に店員さんがしっかりと登山靴の履き方から説明してくれるので、安心して購入できますね。
その豊富なラインナップの中から初心者の方におすすめの1足をご紹介します。
マウンテンクルーザー400(W’Sモデルあり)
個人的注目ポイント
登山道でモンベルの靴を見ない程、広く普及したモンベルの登山靴。こちらはその中でも一番軽量で屈曲のしやすいモデル。ミッドソールは肉厚で足裏の保護感はしっかりしていながら、ローカットのような柔らかい感覚。幅はE以上ありそうで、普段の靴が幅が窮屈な方は是非はいてほしい。
アッパー | ポリエステルメッシュ/スエードレザー、樹脂シート補強 |
防水素材 | GORE-TEX® |
ソール | モンベルオリジナル トレールグリッパー |
重さ | 489g |
ご購入は公式オンラインサイトから
MERRELL
MERRELL(メレル)は、1981年にアメリカで創業したアウトドアブランドです。
創業当初は、高品質なオーダーメイドのハイキングブーツを製作し、口コミで人気が広がっていきました。
カメレオンやジャングルモック等、ファンの多い人気シューズを輩出しています。
現在は、ハイキング・トレッキングシューズをはじめとするさまざまなアウトドアシューズのほか、タウンユース向けの商品も展開しています。
MOAB SPEED 2 MID GORE-TEX(W’Sモデルあり)
アッパー | リップストップナイロン×TPU補強 アッパー |
防水素材 | GORE-TEX® |
ソール | Vibram メレル専用コンパウンドソール |
重さ | 400g |
価格(アマゾン) | ¥20,420~ |
▼参考記事はこちら
メレル モアブ スピード2の徹底レビュー! 登山歴10年がアウトドアでの使用感を解説
KEEN(キーン)
キーンはアメリカのオレゴン州ポートランドを拠点とするアウトドア・フットウェアブランドです。
2003年の創業以来、出自や性別、世代を超えて「誰もがいつでも外を楽しめ、やりたいことを実現できる世界」を目指して活動。
革新的なフットウェアの概念「ハイブリッド・フットウェア」を展開しています。
KEENと言えばスポーツサンダルの元祖というべき「ニューポートシリーズ」やタウンユースでもおしゃれに光る「ユニーク」等のシリーズを輩出してきたブランドです。
トレッキングはもちろん、水辺でのアクアスポーツ等筆者もニューポートH2Oはさまざまなアウトドアで重宝してきました。
そんな中から今回は、ハイキングシューズの定番「ターギー」シリーズから2024年モデルの「ターギーⅣミッド ウォータープルーフ」を紹介します。
ターギーⅣミッド ウォータープルーフ(W’Sモデルあり)
アッパー | レザーファブリック混合 |
防水素材 | KEEN DRY |
ソール | KEENオリジナルソール |
重さ | 580g |
個人的注目ポイント
KEENはターギーMIDⅡのシリーズから大人気のシリーズですが、2008年にこのシリーズが発売されてから16年の時を経て、買い替えを検討している人も多いのではないか。
接着剤の劣化でソールが剥がれ、新調する靴は接着剤不使用でもっと長持ちするとあっては買い換えない手はないですね。
ターギーⅡミッド ウォータープルーフ(W’Sモデルあり)
不朽の名作ターギーⅡもまだまだ人気モデルとして、多くの人からリピートされているハイキングシューズです。
ターギーⅡミッドWPはリラックスした履き心地で、キャンプなどにも使いやすく、普段履きにしている人も多いくらいです。
先述のターギーⅣと比べると、アウトソールが曲がりにくく、長く立っていても疲れにくいので、様々なシーンで使いやすいシューズになります。
まとめ
今回は登山靴で有名なメーカーからピックアップしてご紹介しました。
ハイキングを始めてみたけれど「ぬかるみに足を取られて不快な思いをした」「下り坂で滑ってしまいそうで怖くて恐る恐るしか下りれなかった」「帰ってきたら膝が震えてビックリ」等
いままでにはない所が筋肉痛になってしまった方も多いのではないでしょうか。
そういった方も靴をハイキングシューズに買い替えるだけで、とっても快適になります!
楽しくリフレッシュしながら、健康によいハイキングを長く続けるためにハイキングシューズを新調してみてください!
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